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2007年1月12日金曜日

2006ベストブック

本は面白いものが次から次へと出てきてうれしい悲鳴をあげて読み続けている状態(今なお継続中)。

その中でもベストは

木原 善彦「UFOとポストモダン」(平凡社新書)
4582853099


他には

武井 武雄「本とその周辺」
斎藤 由多加「ハンバーガーを待つ3分間の値段」
本城 直季「small planet」
岩井俊雄「いわいさんちへようこそ!」(紀伊國屋書店)

など。

マンガではやっぱり

山田 芳裕「へうげもの」

が次巻が楽しみな作品で、同著者の絶版書「度胸星」も帰省先にBOOKOFFで手に入れて読了。こちらも未完ではありながら、面白かった。


2006年12月27日水曜日

「源」ではない方

こないだのM-1グランプリを見ていて、チュートリアルとライセンスとペナルティの区別がついてなかったことに気づいた(どれもゲームに出てきがちな用語、というのが共通)。

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天才になりたい
山里 亮太
402273115X


M-1グランプリ2004で大ブレイクした漫才コンビ「南海キャンディーズ」山ちゃんの自叙伝。
自叙伝といっても、暴露系でもなく本人だけ気持ちいいフカシ系でもなく、わりと真面目に今までのことを振り返っていて面白かった。
一番興味深いのは、あまり知ることがない「お笑い予備軍」の人たちの姿。たとえば、吉本のお笑い学校ってどんなことをやっているのか?とか、そこで頭角を現すとどうなるのか?とか。

山ちゃんは自分が天才ではないことを痛いほど知っていて、だけど本人はそう思いたくないから一所懸命天才であろうとする。そのすれ違いが、しずちゃんとコンビを組むまで続くわけだけど、山ちゃんだってお笑いの経歴(足軽エンペラーでTBS「ガチンコ!」の企画「漫才道」で優勝など)を見ると決して凡人ではないところが、お笑いの世界の厳しさを感じさせる。

でもこういう「お笑い」をやりたいというより、「お笑い芸人」になりたい、という人は多いんだろうなぁ。山ちゃんはそれを自分で自覚していたところが救いなんだろう。また、自己反省のトライ&エラーの多さも。

芸能人本としては、NSC22同期生のキングコング(本書の中では天才扱いされてるけど、そうなの?)、インディーズ出身のライバル的存在である笑い飯・千鳥、後輩で頭角を現す友近、大学時代の同級生として無名時代の矢井田瞳などが出てくるあたりが読みどころ。

2006年12月19日火曜日

「諸星和己/くそ長~いプロフィール」

僕が中学生の頃、女子たちに圧倒的に人気があったのが光GENJIだった。
今思うと光GENJIは、1968年、1970年、1972年、1973年生まれのメンバーで構成されていて、僕は1973年生まれだからちょうど赤坂晃、佐藤敦啓が同学年になる。
女子中学生ぐらいってちょっとアレなところがあって、本気で芸能人と結婚できると思っていたりする。だもんで、この「同学年」というのは妄想に拍車をかけたんだと思う。

さて、そんな元女子たちがガッカリするような自叙伝がこちら。

くそ長~いプロフィール
諸星 和己
4391128950


ただの田舎のゴロツキ(だってホントに野宿とかするんだもん!)が、上京してジャニー氏の目にとまりアイドルとしてデビュー、というホントに芸能界ってヤクザなところだなぁと思わせられる内容。もちろん、バツグンに面白い。
モロボシくんも、当時の自分が天狗になってたことを認めてはいるけど、それを反省するでもなく自慢するでもなくそういう自分もまた真実、てな書き方をしていて、イヤな感じがない。

読みどころは、ジャニーズの合宿所の様子や、むちゃくちゃな芸能活動内容とか。
またジャニーズ所属のアイドルたちのエピソードも面白い。

「合宿所」という言葉からもわかると思うが、当時のジャニーズは基本的にノリが体育会系だ。いまはどうだか知らないが、少なくとも俺がいた頃はまさに縦社会。上には逆らえなかった。その中でもトシちゃんは別格だった。マッチさんでさえ頭を下げる場面もあるくらい、ある意味天皇のような人だった。(P48)


だから独立して失敗したのか、トシちゃん……(涙)。基本的に空気読めない人なのかも。
18歳のときだった。
俺は、当時シブがき隊が合宿所に行くことになり、そこで少年隊のヒガシ君と同じ部屋に住むことになった。つまり、俺の初の同棲相手というわけだ。
どういう組み合わせか知らないが、俺とヒガシ君は血液型は一緒でも、性格は正反対。ヒガシ君はひと言で言うとまとまっていた。靴もピタッときれいに並んでて、クローゼットの中にかけられた洋服の色も、まるでまるでクレヨンの箱みたいな感じで、色別、しかも薄い色から濃い色へときっちり順番に並んでいて、まるで虹みたいだった。(P67)


その後、財布の中の札がすべてピン札で、それに驚いた諸星にニヤリとして、それだけじゃなくて札の番号まで順番になっていることを自慢したという。やっぱりヒガシはどこかおかしい。


2006年12月7日木曜日

「山中恒/おれがあいつであいつがおれで」

おれがあいつであいつがおれで
山中 恒
4652021615


半年前に映画「転校生」を再見して、原作も読み直したくなり、購入。

本当に本を読まない子供だったけど、これは下ネタをフックとして珍しく最後まで読んだはず。先に映画を見てスジが頭に入ってたのかもしれないが、どちらを先に見たのかは記憶が曖昧。

今回読み直してみて、思いの外、映画が原作を忠実になぞっているのに驚いた。小学生→中学生という改変はあるものの(これは正解だと思う)、校長先生一家とのやりとり(映画にて山で一美を襲ったニイちゃんは校長先生の軟派息子!)をカット、原作では行かなかった移動教室は行ったことにしてプールでのエピソードを持ってくるといったマイナーチェンジを施し、そして最後に2人で行く小旅行は映画のオリジナル。
あと、一夫が8ミリマニアというのも映画のオリジナル。

両者を比較してみると、やっぱり映画版はすごい出来だと思う。筋を忠実になぞりながら、原作のコアの部分をより高いレベルで展開している。
こういうのこそ映画化した意味があると思うんだよなぁ。もっとも、この本は長さ的には中編ぐらいだから題材としてはもってこいだったのかもしれないけど。

ところで、「転校生」の感想で

それは、入れ替わる前の少女(小林聡美、めちゃくちゃ演技がうまい)が出番が短いくせにわりとおてんばに描かれているせいで、入れ替わったあとの少年(尾身としのり、こちらもうまい)が、その少女ではなく単にナヨナヨしたキャラに変貌した、というふうにしか見えないのだ。だから同時に女性の方は単にたくましくなった、というふうに見えてしまい、入れ替わったというよりそれぞれのメンタリティが変化した、という印象の方が強い。
この辺は実写映画の難しさなのかもしれないけど、この演出方針はちょっとどうかなぁと見るたびに思う。


と書いたけど、これは原作から存在する問題点でした。一美に対する周りの態度が決定しないうちに入れ替わっちゃってる。

ちなみに大林監督は「転校生」のセルフリメイクを撮影中だそうですが、どうなんだろうなぁ。

2006年11月29日水曜日

バムとケロ

ずいぶん前に出た絵本なんだけど全然知らなくて、姪っ子が持っているのを見せてもらい、一発で気に入ったのがこちら。

バムとケロのおかいもの
島田 ゆか
4894232103


バムとケロという、なぜか同居している犬とカエルが、月に一度のマーケットに出かけていろいろと買い物をするというプロットなんだけど、絵の隅々に「遊び」があって読むたびに発見がある。
そもそも僕はこういうマーケットの雰囲気が大好きなので、それだけでまいってしまう。

このシリーズは他に

バムとケロのにちようび
バムとケロのそらのたび
バムとケロのさむいあさ

というのがあるけど、圧倒的に本書が面白いと思う。
雑貨好きにもオススメな一冊。

2006年11月16日木曜日

元祖天才ブルボン

ぐっとくる題名
ブルボン小林
4121502272


ブルボン小林は「ファミ通」にゲームのコラムを連載しているので名前を知ったけど、正直面白くなくていつも飛ばしている。しかし、この本はなかなか面白かった。見直した!

本、映画、曲などの題名に関して考察するこの本は、実は「詩」に関する本だったりする。短い、シンプルな言葉にどれだけ言外の意味を感じさせられるか。この本で取り上げているタイトルは、確かにかなりの割合で「ぐっとくる」。
「部屋とYシャツと私」に潜むもう1人の人物の考察、「利家とまつ」が「トミーとマツ」へのタイトルオマージュであるという仮説、「勝訴ストリップ」「無罪モラトリアム」はどちらも「SS」「MM」と頭韻を揃えているという指摘、ITのハウツー本で「今夜わかる」シリーズが味わい深いという感覚などなど。
うーん、一見ふざけた文体だけどさすが芥川賞作家とうなった、小説作品は読んだことないけど(長嶋有名義、「猛スピードで母は」)。

ちなみに同じく別名義で芥川賞を取っている赤瀬川原平(尾辻克彦名義、「父が消えた」)も同趣向の本を出していて(「赤瀬川原平の今月のタイトルマッチ」ギャップ出版)、偶然なんだろうけど面白いなぁと追った。



余談だけど、ここで紹介されていた「角田光代/これからはあるくのだ」を買ってしまった。あと、悪い例というニュアンスで紹介されていた「松原 隆一郎 辰巳 渚/消費の正解 ブランド好きの人がなぜ100円ショップでも買うのか」と「ブルボン小林の末端通信」も図書館で借りてしまい、意図せずにブックガイドになってしまった。
ブルボン小林の末端通信 Web生活を楽にする66のヒント
web連載をまとめた本。
前半、おそらく芥川賞を取る前まではけっこう面白かった。それ以後は自分でも書いているけどやや硬くなっていてイマイチだなぁと思った。あと、webで書いた文章って本になるとどうも軽薄な感じがする。お前もwebで書いた文章を同人誌にしたじゃん、と言われるかもしれないけど、だからこそ全面的に文体には手を入れたのだった。
あとよく文末に書いてある「(へぼ)」ってのがなんかイライラした(というかどういうニュアンスで書いているのか分からない)。
松原 隆一郎 辰巳 渚/消費の正解 ブランド好きの人がなぜ100円ショップでも買うのか
対談形式で、次のような辰巳氏(「捨てる技術」の人)の疑問について経済系社会学者?の松原氏が答えるという本。
・ブランドものを買うような人がなぜ100円ショップで買い物をするのか?
・高い財布を買うのと温泉旅行、後者の方が「ためになる」と思うのはなぜか?
・ランキング上位のものや、行列に並びたくなるのはなぜか?
・ユニクロについて
・ペプシマンのボトルキャップとペプシの戦略、オマケについて
・マクドナルド、スターバックスからみる割安感と高級感
・ネットオークションとフリーマーケット
・素人が株を買うこと
ほか
とテーマ的にはいつも自分が考えてるような疑問が多かったので、なかなかだったんだけども、どうも対談の雰囲気がいまひとつ楽しくなさそうなのが残念。「経済ってこういうことだったのか会議」と比べると売れないだろうなぁと思ってしまう。
たぶん、辰巳氏が勉強体質しすぎなんじゃないかな。はっきりと考えを持ちすぎていて、しつこい質問になってしまっているような。この手のはある程度教えてもらう人に丸めてもらうぐらいがいいと思った。
あと、やっぱりタイトル、装幀、まるでだめだと思った。表紙のイラスト、軽薄すぎて内容とまるであってないし。もうちょっと高級感のある装幀の方があってると思う。タイトルは「消費の天才・秀才・凡才」とかどうか。
余談だけど辰巳氏の「捨てる技術」シリーズに興味が出て、どれもBOOKOFFで100円だったので「捨てる技術」「暮らす技術」「もう一度捨てる技術」を買ってしまった。わりと実践してることが書かれてたけど。
それにしてもこの辰巳渚という人はどうしてもこうも終始イライラしてる感じがするんだろうか。もうちょい落ち着け、と読んでいて何度も思った。こっちの話を聞いてくれない感じというか。主張自体は分かることも多いので、なんかもったいない。
これからはあるくのだ
角田 光代
4167672014

短いコラム集。
表題コラムが、タイトルは感傷的だけど内容はコミカル、というのに興味を持って読んでみた。
さすが小説家のコラム、という感じで、なかなか文学的な余韻があるものと、単にハハハと笑えるものとがバランスよく並んでいて楽しく読めた。機会があったら小説も読んでみたい。

2006年11月8日水曜日

「武井武雄/本とその周辺」

安野モヨコって小島功(黄桜のカッパ、ヒゲとボインetc.)の姪なんだって!

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本とその周辺
武井 武雄
4122002648


中公文庫の限定復刻だけあって、確かに名著。
でも全く予備知識なくて、復刊された本ってこととこのタイトルだけで書店にてこれをつかんだ自分の選択眼もなかなかのもんだと思った(笑)。

著者は児童文学・絵本の作家なんだけど、自分で「豆本~刊本」という凝りに凝った本を自費出版、「親類」と呼んでいるファンがそれを大切に(もちろんお金を払って)譲ってもらう、という流れで何十冊も作っている。
その行為の意味は「私刊本・限定本」で書かれている。

「そうてい」にはどの言葉がふさわしいか(「装幀・装釘・装本・造本・製本」))とか、蔵書印はまぁ許すけど蔵書票は許せない(「蔵書票」)とか、言葉や本が持つ本質的な美しさへのこだわりがすごい。
でも決して怒ってるわけじゃなくて「どうでしょ?」てな柔らかさを感じられて読んでいて不快さを一切感じさせないのが、なおすごい。本にナンバーを振る時の振り方でこんなに悩むのか!

本著では主に本のハード面に関してだけ書かれているのかと思いきや、後半の「絵本」という章では「現実と空想」「説明と表現」というテーマで、本の内容に関してもきっちりと考えが書かれていて、自分が仕事で考えていることをズバリ言われて、恐れ入りました。

その他、自分がつきあった職人、本好きな人の変わった&感心させられるエピソードを紹介しているのも楽しい。

唯一、自分が制作した本に関して細かく書かれた「本の表現様式」だけはとばし読みしたけど、これは実物、せめて写真と一緒に読みたい。

久々に一生自分が持ってるだろうことを確信した面白本。

2006年11月2日木曜日

「戦国茶闘伝」

戦国茶闘伝―天下を制したのは、名物茶道具だった
三宅 孝太郎
4896918177


なんどか当blogでも取り上げた山田芳裕の戦国マンガ「へうげもの」。
その担当編集者の方が公式blogをやっていて、「ぜひ副読本を紹介してください」とお願いしたら、次々に紹介記事が出て大変ありがたかった(いや、別に自分のリクエストだけでしてくれたわけではないんだろうけど)。

その中でもこの本は「これネタ本でしょ?」っていうぐらいマンガを補完してくれる内容で、「へうげもの」に出てくる武将、名物の数々も出てくる。マンガだけでは武将の親戚関係とかが今ひとつわかりにくいけど、この本を読めばバッチリ。
書店では「へうげもの」の隣に置いておくと売れると思った。

ただ著者は学者ではなく作家なので、やや妄想が多い気がした。もっともこの時代なんて妄想した方が面白いから、ガチガチの考証型歴史ファンでなければ楽しめると思う。

あといつもケチをつけちゃう新書のタイトルだけど、「茶闘」はちょい違うんでは。

ちなみに織田有楽斎(マンガではまだ「長益」)に関して

秀忠から賜った江戸屋敷が、有楽の数寄屋(茶室)としてもてはやされ、現在の東京に「数寄屋橋」「有楽町」の名をのこすこととなる(P184)


知らなかったぁ!元々は「うらくちょう」なのか。


2006年10月25日水曜日

「ガールズ&ボーイズ」

ガールズ&ボーイズ
ナタリー スタンディフォード Natalie Standiford 代田 亜香子
4072462217


時々書いてるように僕はアメリカの学園映画とか大好きなんだけど、劇場公開されないビデオスルーの作品もけっこうある。
映画ですらそうなのだから、アメリカにてティーン向けに流通していて読み捨てられていくだろう小説なんて、日本で訳されることも少ないんじゃないかと思う。日本でいうとなんだろう、ライトノベルというとなにか違う気がする。うーん、アイドルが主演するテレビドラマみたいなもんか?

これはまさにそういう本で、仲良し女子3人組が恋した・別れた・パーティ行く?ってな話が展開するだけの、いい意味でくだらなさがキープされている。
一つだけうまい設定なのが、3人が学校内の男女をカップリングするお手伝いをするwebサイトを運営しているところ。これによりふつうの人が知らない情報を彼女たちが握ることができて、展開に幅を持たせることができてると思う。このあたり、それこそ日本のテレビドラマは参考にするべきなんでは(て、全然ドラマ見てないから無責任だけども)。

それにしても100%オレンジの表紙は内容と違うだろ!けど、これがなかったら手に取らなかっただろうから、出版社の思惑通りかも。
ちなみに「デート・ゲーム」という前作があるようだけど、読まなくても本書の内容はだいたい分かりました。

2006年10月22日日曜日

「日本プラモデル興亡史」

日本プラモデル興亡史―子供たちの昭和史
井田 博
4167679892


北九州の模型店経営から本邦初のプラモデル雑誌「モデルアート」を創刊した著者の回想録。
模型店といういわば営業サイドの「日本模型史」という視点もなかなか面白くて、人気商品がガバチョと入荷して飛ぶように売れていくという描写はこういう人じゃないと書けないよなぁと思わせられる。

僕の世代だとプラモデルといえばガンプラだけど、それ以前にも怪獣&キャラクターもの、スロットカーなどいくつかのムーブメントはあった。でも一番最初はこの本を読むと模型飛行機だったようで、それもいわゆる飾って楽しむソリッドモデルではなくて、実際に飛ばすことができるもの。
この本で何度か書かれているけど、日本の模型はヨーロッパと違ってギミック重視なのは、このルーツにあるのではないか。
確かに、スロットカー、ミニ四駆などは走るし、戦艦、車、戦車なども昔はモーターやゼンマイで動くのがふつうだった。ガンプラだって動力こそないけど各関節が動くようになっている。
逆にいうと、日本でプラモデルは模型というよりおもちゃの延長線上として受け入れられたということで、逆に海洋堂なんかは「模型」を重視した結果、プラモデルではなく食玩という道を選択したとも思える。

造形集団 海洋堂の発想
宮脇 修一
4334031609

↑その辺を知るにはこの本がいいでしょう。

この本の読みどころとしては、タミヤ登場以前の、プラモデルがどう成立したかという部分。たとえばマルサンなど昔の大手メーカーが倒産した理由とかが分かるのが面白い。

タミヤ登場以降に関しては、本家が書いたこちらとセットで読むのがいい。

田宮模型の仕事
田宮 俊作
4167257033


2006年10月21日土曜日

「きみ何ドリくん?」「ぼく、ダンドリくん」

この夏に「ガリガリくん」が大好物になった長女(2歳)は、秋になった今でも「ガリガリたべたいよゥ」とせがむ。僕は氷菓子があまり好きじゃないからあんまりガリガリくんを食べたことがなかったけど、ちょっと食べさせてもらうとなるほど、確かに味、食感ともに絶妙なバランスに仕上がっている。
確か「ガリガリくん」は社長が直々命名したはず。

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QBB「とうとうロボが来た」とか久住昌之「工夫貧乏のシアワセ」とかを読んでいたら、久住昌之のメインユニットである泉昌之(久住昌之が原作、泉晴紀が絵を描くというコンビ)のマンガが気になって、文庫なら買うというルールでいくつか買ってみた。

新さん
泉 昌之
4101436215

かっこいいスキヤキ
泉 昌之
4594025773


この2冊は現在amazonでも在庫があるようです。
しかし一番面白かったのは、残念ながら絶版だったのでヤフオクで中古価格にて手に入れたこちら↓。

ダンドリくん (上)(下)
泉 昌之
4480034420


いやぁ、爆笑。一気に読んだ。
とにかく日常にあるさまざまな自分ルールや無駄な効率化の工夫を面白おかしく書き連ねていく、という趣旨なんだけど、読んでるとき、かなり「これ、自分じゃん」と苦笑すること多し。とくに途中で帰省する先が自分と同じ石川県金沢市、ってホントにドキッとした。調べてみると絵を担当している泉晴紀が金沢出身なんだそう。

冒頭、朝起きる際のダンドリが書かれているけど、たとえば最近確立に成功した自分の朝起きダンドリ。

目覚ましは隣の部屋におく(これはダンドリくんでも同じことをしていた)。もちろん、起き出して停める際に立ち上がって布団から出るから。

時刻は7:50。

時刻が中途半端なのは、10分でシャワーを浴びて顔を洗い、その際に風呂オケを洗うから。シャワーをすると眠くてもかなり目が覚める。

8:00からしばらく簡単な朝ご飯の用意。家族を起こす。

テレビは8:15朝の連ドラ(「芋たこなんきん」)→8:30NHKニュース→8:35おかあさんといっしょ

9:00にテレビを消して、出勤までごちゃごちゃと用意。

どうでしょう(笑)。

あと、ATMでおこずかいを下ろすときのダンドリ。1万円ではなくて9千円だけおろす。
感覚的には1万円も9千円もあまり変わらないんだけど、そのたびに1000円貯金したことになる。あと、1000円札9枚で出てきて万札をくずさなくてもいいから便利。
あと、普段は財布に9千円しか持たないのもポイント。カードを持たない僕の友人はゲンナマで数万円持ち歩いてると言っててビックリしたけど、逆に恐くてできません。
カードでの買い物ってちょい面倒だったりするので、買うときにちょっとブレーキになるのです。

どうでしょう(笑)。

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ちなみにもう一冊、こちらは泉昌之ではなくて久住昌之+谷口ジローだけど、面白かった。

孤独のグルメ
久住 昌之 谷口 ジロー
459402856X


絵が緻密で、行ったことがある場所が「あ、ここは!」と分かるのが面白い。緻密さに意味がある。
話もグルメ系ショートショートなんだけど、久住昌之の叙情的な部分が出ていてよい。


2006年10月6日金曜日

小説を読むリハビリ

「魔女っ子メグちゃん」ってキューティハニーのスピンオフ作品、って有名な話なの?全然知らなかった。

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最近はめっきり小説を読まなくなって、というのも最近の小説の主流はミステリなのに僕はミステリ音痴なのでその周辺が全滅というのが大きい。
そんな僕が久々におっ、と思って買ってみたのがこちら。
劇場でアニメ映画「時かけ」を見たときに、これを原作にしたアニメ映画(監督:今敏)の宣伝が流れていて、初めてこの作品のことを意識したんだけど、「残像に口紅を」みたいな実験小説と思いきや、全然違っていてエンタティンメント作品だった。人の意識(夢)にジャックイン……ってわりと興味ある内容だったので、本屋で見つけて分厚いけど大丈夫かなぁと思いつつ購入。

パプリカ
筒井 康隆
4101171408


筒井康隆は数冊しか読んだことなくて、「朝のガスパール」とかは発想に興奮しつつ読んでみたらなんかとっちらかっててガッカリ、てな印象だったので、このところやたら映像化されたり(「時をかける少女」「富豪刑事」「日本以外全部沈没」「パプリカ」)、傑作選が出てるけどふーんとか思ってた。
あ、「時かけ」だけは映画の原作として読んだけど、筒井作品という意識は薄かったなぁ。

ちょっと読んでみたらそのままぐいぐい最後まで読んでしまった。
正直、ストーリーとかそれほど面白いわけじゃないんだけど展開がスピーディで、キャラも変人ばかりなのにイヤな感じがしなかったりと、うまいなぁと思わせられた(って大御所に失礼だけど、僕は筒井康隆にそういう感想を持ったことがなかったので)。女性はいやがりそうだけど、主人公もいいですね。アニメ映画はぜひみたい。
読んでいるときは中島らもの傑作「ガダラの豚」を何度も思い出した。別に内容が似てるというわけじゃなくて(あ、でもプロットはちょっと似てるかも)、ああいう面白さということ。

この手のバーチャル世界を扱った小説は割と好きで、「いとうせいこう/ノーライフキング」(ちょっと違うか) 「柾悟郎/ヴィーナスシティ」「草上仁/お父さんの会社」「川端裕人/SOUP」「森博嗣/すべてがFになる」あたりはどれも面白かったなぁ。



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調子に乗ってもうちょっと小説を読んでみようと、たまたまフェアで平積みされてたので買ったのがこちら。
魂の駆動体
神林 長平
4150306346

神林長平は「あなたの魂に安らぎあれ」を読んだと思うんだけど、やや難しい小説を書くイメージがあった。
けれどもこの本は自動車に関する内容で、前半は人が電子化もできつつあるという近未来に、1970~80年代の車にあこがれる老人とその友人が自分で車を設計するという話。正直、会話内容が全然老人っぽくないとか、文章自体にあんまり魅力がないなぁとか不満点はあるんだけど、彼らの車談義が面白いからOK。僕は本物の車に関してはろくに知らないんだけど、それでも車の魅力とは何か、という2人の会話を聞いているだけで楽しかった。
ただし、遠い未来の別の主人公の話になる第2部がどうもノレず、そこで挫折。
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と思っていたところで、前から読んでみたいと思っていたこちらが新潮文庫で再刊されたので挑戦。
八月の博物館
瀬名 秀明
4101214336

結論から言うと、かなり序盤で挫折。
この小説、藤子F不二雄へのオマージュ的作品で、構成自体が大長編ドラえもんライク。実際、主人公の少年がテレビのドラえもんを楽しみにしているという描写や、友人と2人で同人誌を作っている、「満月博士」(c.f.「魔界大冒険」)などなど、確かにそういう部分はフックになるんだけど、どうも瀬名さんの文章は僕にとってはくどい。読んでてもなかなか進まない気がするのだ。
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こうして考えると、僕が考える「小説的うまさ」があり、できれば現代を舞台にしていて、ちょっとだけ現実から逸脱するような小説が読みたいんだよなぁ。残念ながらなかなか見つけられないんだけど。

2006年10月5日木曜日

考現学の方が好きだけど

僕は恐竜はあんまりというかほとんど興味ないんだけど、友達曰く何万年も前にあんなものが同じ大地を歩いていたと思うとわくわくする、だそうで、なるほどそう言われると分からなくもない。彼が星空を見るのが好きなのも、同じようなロマンを感じてのことかもしれない。
けれど、自分はやっぱりそういうロマンはあんまり感じないわけで、言ってしまえばイマジネーションが足りない人間なのかも。

そんな自分だから日本史を勉強していた高校時代にも、いわゆる考古学的な時代(縄文・弥生)などには全然興味がわかなくて、固有名詞が出てくる歴史以後、具体的には大和朝廷以後じゃないとちょっと……、という感じだった。そもそもそれ以前というのは試験にもほとんどでないというのが定説だったし。

さて、そんな僕が先日「スターウォーズ」を見ていて、
そういえばハリソン・フォードがやってたインディ・ジョーンズの職業はなんだっけ?→考古学者か!→考古学者といえばあれか、ゴッドハンドか!?→そういえばあの石器捏造事件って何だったんだろ?
という僕の中ではありがちな連想ゲームであの事件に関して知りたくなった。

そもそも僕はあの事件があったときに、捏造していた藤村氏よりもそれに何十年もの間気づかず、しかもその間日本の歴史がねじまげられ、それにも関わらず一般の人にとっては実はどうでもいい話という、「考古学」って何のためにあるの?というような根源的な疑問をもっていた。言うならば、その学問の存在意義自体を否定しかねない事件だ、ということ。
その疑問は今まで自分の想像で答えを出していたけど、ちゃんとこんな本が出てたんですね。
古代史捏造
毎日新聞旧石器遺跡取材班
4101468249

面白くて一気読み。文庫本で薄いしね。

なるほど、この捏造が発覚して日本に原人とか旧人がいたのが60万年前→3万年前に戻ったわけね。うわ、すごいスケールで想像つかない。というか、57万年てギャップありすぎ。そしてそれが1人のゴッドハンドによってなされていたという、ズサンさ。まさに「神の手」だよなぁ。
そして想像通り、考古学会はてんやわんやで反省した模様。企業だとつぶれてるよなぁ、これ。
また、原人で村おこししてた地元がシュンとなっちゃったそうな。まぁそれはしょうがないって。発掘を期待した方も責任がないとはいえないし。

ちなみに捏造事件自体は姉妹本のこちらにくわしいそうな。
発掘捏造
毎日新聞旧石器遺跡取材班
4101468230

残念ながら、こちらの本はあんまり興味なくて読んでないです。

「古代史捏造」にも書かれていたけど、大変だったのは高校の教科書とか参考書の出版社だったそうで、なるほどと思っておもむろに僕が歴史ドラマやマンガなどを見る時に副読本として使っている東京書籍の「図説日本史」を引っ張り出して見てみると……。

思い切り60万年前って書いてあるー!!
「馬場壇、座散乱木、ウホッ、上高森まであるぜ!日本中あらぁ」
「ニ、ニセ石器作り……」

版を見ると
1997年2月1日 初版
2000年2月1日 改訂4版
とあり、捏造発覚のスクープが2000年11月5日とあるから、おそらくこの版はここまでハッキリと書かれた最後の版なんじゃないか!なんかトクした気分!えらい、過去の僕!

2006年9月25日月曜日

本屋の話

本屋の話続き。古本屋は除く。

現在、僕がよく行く本屋は、仕事帰りによれる新宿駅ルミネ内のブックファーストルミネ新宿1店、新宿2店だけど、ここはかつては青山ブックセンターだった店で、なんとなく雰囲気は踏襲している気がする。ルミネカードを使うと常に-5%で買えるのもおいしい。難は検索機がないこと。

ここで欲しい本が見つからない場合は、紀伊国屋新宿南店(タカシマヤ近く)。ここでも見つからないことは多いんだけども。

渋谷ではパルコPart1・B1Fのリブロ。ここ以前は「パルコブックセンター」という名前だったと記憶。かなりセレクトショップ的な作りで、渋谷に行くと同階にあるセレクトレコードショップ「アプレミディ・セレソン」(サバービア系総本山)とともに寄る店。
リブロって旧西武系だけど、西武色の弱い地元・金沢になぜかやたらある(3店舗)。
しかもこれらの3店舗はけっこう近くて、逆に繁華街の中心部にはない。西武が中心部に食い込めなかったからだろうか。今となっては西武グループとほとんど関係ないのかもしれないけど。

ところでパルコ近くの「公園通り」ってずっとどこに公園があるんだろ?と思ってたら(だってさすがに「代々木公園」だと距離的に無理があるでしょ)、今回調べていて「パルコ」が公園の意味で、パルコができた1973年に「渋谷区役所通り」から改名したそうな。全然知らなかった!

この西武グループって今振り返るとなかなか面白くて、特に創始者の堤康次郎はヤバい。東急対西武戦争、箱根山戦争……、でもなんといっても私生児多すぎ
西武グループの土地買収などは「猪瀬直樹/ミカドの肖像」がくわしいらしい。この本、なぜか小学館がしつこく出していて、1986年にハードカバー、 1991年に小学館ライブラリー(第1部のみ収録/これをBOOKOFFにて100円で購入)、2002年に再度単行本、2005年3月に文庫(これは堤義明の逮捕にあわせたのだろうか?)。ちなみに1992年には新潮文庫に上下間で収録。
ところでこの本って西武系列時代のリブロでも取り扱っていたのだろうか?

閑話休題。

ブックファースト渋谷店は仕事場が新宿になってから仕事帰りに大型書店に寄れるようになったので前ほど行かなくなった。児童書の品揃えはがいい気がする。
今はもうないけど大盛堂は、品揃え、店の雰囲気ともにイマイチだったなぁ。数えるほどしか行ったことない。

青山ブックセンターは、青山の本店はけっこう好きだった。今でも近くを通るとのぞく。深夜営業で有名な六本木店は六本木自体行かないから数えるほどしか行ったことがない。今夏に六本木ヒルズ店てのもできたのかぁ。自由が丘店もたびたびのぞいた。これらの店舗はどれも復活してますね。新宿の2店がなくなってしまったことが、個人的にはとても残念。

学生の頃は、神保町に自転車で行けたので時々通った。けどお金がなかったから新刊を買うことはぜいたくで、あまり本をバンバン買ってはなかったなぁ。そもそもそんなに読書家じゃなかったし。
大学近くではあゆみブックス早稲田店によく行った。狭い店舗だったけど、品揃えが文学部キャンパス近くなのかどうなのかツボをおさえていたのだ。就職してからは五反田店によく行って(同じ系列の店だとは思ってなかった)、品揃えはふつうだけど今でも寄ることが多い。調べてみると、親会社がカフェチェーンのシャノアールなんですね。
高田馬場駅周辺は、住んでいるのが逆方向だったのであんまり知らない。

2006年9月22日金曜日

「書店繁盛記」

書店繁盛記
田口 久美子
4591094332


現役のジュンク堂書店員さんのwebマガジンでのコラムをまとめた本。文章は若い感じがするけど、プロフィール見るともう60歳近い方なので、それを念頭において読んだ方がいいと思う。

というのも、僕はかねがねいけないことだと思っているのが、本好きな人が「もっと本を読もう!」と言ったときの「本」というのは、その人がいいと思う本である、という事実(実は僕もそうだったりするんだけども)。でも「本を読もう」と人に言うとき、その人がどういう本を手に取るかは口を出さない方がいいと自戒をこめて言いたい。まずは活字を読む癖をつけてもらって、本を読むという行為が日常になって、そうなれば自然と読書の深さも出てくると思うのだ。
ところがこの著者は、たとえばライトノベルとかセカチューとか韓流ブームとかの本に眉をしかめる(正直言うと僕もそうなんだけども)。これらの本で書店が潤っているのにも関わらず。

前半は書店員ならではの本の話が聞けて読み応えがあったけど、後半になるともはや愚痴にしか読めなくて正直閉口した。これは本屋本(ってジャンルがあるか知らないけど、「店長の本」としてまとめて紹介したことがある;笑)でいうと「早川義夫/ぼくは本屋のおやじさん」(晶文社)と同様のうんざり。逆にセレクトショップ的な考えで本屋を経営している「安藤哲也/本屋はサイコー!」(新潮OH!文庫)「永江朗/菊地くんの本屋 ヴィレッジヴァンガード物語」(アルメディア)などはとても楽しく読めた。
個人的なことをいうと僕にとっての本屋は、amazonを利用し始めてからますます本のセレクトショップでしかなくなってきた。だって大型書店に行っても目当ての本が手に入らないことが多いんだもん。

だから、著者が嘆く書店員の苦労なんて正直知ったこっちゃない。本人も気づいていると思うけど、品揃えの数で勝負していては絶対にamazonにはかなわない。しかもそれを文化の衰退のように書くのは何か違和感を感じる。確かにamazon一人勝ちになっちゃうとこの本でも触れられているようにamazonが売りたくない本は売らない、みたいな気持ち悪いことが起こる弊害はあるし、amazonが薦めてくる本の単純さは、確かに「文化」ではないとは思うけども。

でもそもそもの矛盾が、この本がwebマガジンで連載されたものを書籍化したもので、amazonを意識した価格(1600円)であること。まぁ、価格は言いがかりかもしれないけど、あえて1450円とかにして、リアル書店の気概を見せてほしかった。これだとamazonに敗北宣言してる気がするんだけれども。

と文句ばかり書いたけど、僕はこの著者の前著「書店風雲録」もしっかり読んでたりする。というのも、やはり書店員から見た本の世界というのはそれなりに面白いから。「ハリーポッター」の出版社って美談ばっかりのイメージだったけど、書店員から見るとうんざり、というのもへーという感じ。

ところで、新宿のジュンク堂書店はオープン後しばらくして行ってみたけど、やたら棚と棚の間が狭く、しかも棚が高くてとても圧迫感があるのが苦手で、その後足を遠ざけていた。
しかしよくよく探すと、そのおかげで本はかなりそろっている。文庫なんかはかなりの充実ぶりで、会社から近い高島屋奥の紀伊国屋よりもよっぽど探している本との遭遇確率が高い。池袋店は見物でしか行ったことないけど(そもそも池袋はめったに行かないし)、仙台では新宿と同じくLOFTと共存してたなぁ。
もっともジュンク堂・紀伊国屋、どちらも閉店時間が早めなのが僕にとっては致命的だけども(だって駅ビルのブックファーストって23:00閉店すよ!)。

本屋についてはまだ書き足りないので、続くかも。

2006年9月17日日曜日

「くろす としゆき/アイビーの時代」

五反田TOC近くにマダム鄭という中華料理屋があって、以前から知ってたんだけど今回初めて入ってみた。
担々麺をプッシュしていて、ちょうど担々麺は好きなので注文。オススメだけあっておいしかった。

で、そこのご主人が付け合わせの白米をおかわりしてほしそうな雰囲気。なんで?追加料金?とか思ったら、ご主人曰く、担々麺のタレにご飯を入れて食べると絶品らしくて、ぜひそうやって食べてほしいらしい。そういう「食べてみてよ」てなオーラが出てて、もちろんお願いした。これまたおいしかったけど、やっぱりご主人が「おいしいでしょ?」とうれしそうに言う。

う~ん、感動した。味が云々(もちろんおいしいけど)よりも、自分が作ったものにここまで自信があって、食べてもらいたくてウズウズしている様子に。当たり前のことなんだけど、なかなかできることじゃないと思いました。

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くろす としゆき/アイビーの時代(らんぷの本)
430972714X


学生時代にアイビーを知り、少ない情報量の中で、なんとか本物に近づこうとする。でも当然想像の部分が多くて、勘違いして変な服装になってたりするのが笑える。正直、どの著者の昔の写真もキモイのが、ファッションオタクになるとモテから遠ざかる好例かと思われる。
著者はVANにも勤めるんだけど、そこで石津謙介が著者が作った商品を見て「これ、着るか?」と。著者が自分は着ないけど誰かが着ると思うと言うと、石津は「やめておけ。自分が着たい服を作れ。モノ作りの基本だ」と言ったという。
著者も言うように名言。

2006年9月16日土曜日

みきおとミキオ

最近うちの娘(2歳)がバーバパパの絵本に目覚めつつあるんだけど、ファミリーの中で誰が一番好きなんだYO!?と聞いたら、なんとバーバベルだって!ベルっていったら三姉妹のおしゃれ好きなやつですよ!
僕は男の子だったからベルなんて一番ディスっていたキャラだったけど、ハァ、やっぱり女の子だなぁと思いました。首飾りをしているのがポイントらしい。
ちなみ僕はに子供の頃、絵が得意だったのでモジャに感情移入しやすかった。決してブラボーじゃないよ。

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待望の「みきおとミキオ」が出たので購入。

みきおとミキオ
藤子F不二雄
4091941419


実は読むのは本当に初めて。「ドラえもん」なんかの単行本に表紙が載ってたけど、どんな話かすら知らなかった。だから、ホントにうれしい。

でも平凡(by「リズム天国」)。ぶっちゃけ、面白くないっす。
TPぼん・バケルくんとか、主人公が周りの仲間たちと絡まない話はどうもノレない。

しかし、この唐突な復刊タイミングがほんとに分からない。藤子F不二雄のドラえもん以外の文庫化ってもう10年ぐらいなかったと思うんだけどなぁ。

2006年9月15日金曜日

「世界中のお菓子あります」

娘がばあちゃん(自分の母親ですね)に買ってもらったらしいサンリオキャラクター大集合のミニ本を見ていると、あーこんなキャラあったなぁとなかなか面白いんだけど、ふと、あれ?バイキンくんがないなぁと思ったら、バイキンくんは(株)ソニー・クリエイティブプロダクツのキャラなんだそうで。へぇ。
ちなみにサンリオはキティちゃんが生まれるまでは、わりと水森亜土っぽいキャラクターが多い。

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世界中のお菓子あります
田島 慎一
4106101661


ソニープラザの執行役員である著者が、ソニプラを輸入菓子を中心に語った本。
輸入の世界って、モロに法律と関係してるのが面白くて、たとえば1971年のGATT(関税および貿易に関する一般協定)により菓子の輸入が自由化され、一気に入ってくる。その前はアメ横で仕入れていたとか。それ以後も1985年のプラザ合意でドル安が進み、輸入菓子が一気に安くなる。1996年に小型ペットボトルが解禁(たった10年前か!)で、飲料系も幅広く扱えるように……などなど。

個人的にはあんまりお菓子に興味ないので、これの雑貨版を読みたいところ。

ちなみにソニープラザは今年ソニーグループからMBOで独立するんだそうな。


2006年9月13日水曜日

「しりあがり寿/表現したい人のためのマンガ入門」「水森亜土/イラスト青春アドバイス」

石田衣良……。いや、なんでもないなんでもない。

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表現したい人のためのマンガ入門
しりあがり 寿
4061498479


しりあがり寿、ってあんまり知らなくて、とりあえず朝日新聞連載のマンガはコボちゃんより面白くねぇ!とは思ってた(ごめんなさい、でも今でもそう思う)。
そんな彼のいい読者ではない僕でも、サラリーマンをしながらマンガを描いていた頃のエピソードや、自分の作品をかなり客観的に見ながらその中で大暴れしているところなど、感心する部分が多い。またものづくりの志の部分で刺激になった。

なお、p118に書いてあったんだけど、同時期の多摩美の漫研に

同学年 喜国雅彦
二年上 神矢みのる(ex.「プラレス3四郎」)
二年下 祖父江慎
漫研以外では
一年上 竹中直人・宮沢直人
ほぼ同学年 スージー甘金・大貫卓也

がいたそうな。へぇ!

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もういっちょ、絶版本なので、おまけ扱いで。

「水森亜土/イラスト青春アドバイス」(岩波ジュニア新書)

1986年発行の絶版本。
喫茶店で読んだBRUTUSのブックガイド特集に載ってた本の中で唯一読みたいなぁと思った本だったんだけど、帰省先の図書館にあったので親に借りてもらい読了。
もうちょい自伝的なものかと思ったらそうでもなくてややガックリ。
ただ、水森亜土の絵はここまで「寝かす」と新鮮に見えますね。子供のころは古臭くてすごいいやだったんだよなぁ。今の子は知らないかもだけど、サンリオは昔彼女の絵をつけたグッズを大量に出していたのだ。読みさしの「西沢正史/サンリオ物語」(絶版)にも記述あり。
あと、たとえば70年代後半から80年代頃の「みんなのうた」のDVDを見返すと、彼女のフォロワーがめちゃくちゃいたことに気づいたりする。あなどれず、アドちゃん。


2006年9月11日月曜日

「桂米朝/落語と私」

ついにM・シューマッハーが引退宣言。
僕がF1を見始めたのがシューマッハ黄金時代と重なっているだけに(つまり、結構最近のF1ファン)、さすがに生中継でそれを本人の口から聞くとグッとくるものがあった。しかも、フェラーリの地元・モンツァで優勝しての記者会見にて発表。トップのアロンソとはついに2ポイント差!ホントに有終の美を飾ってほしい。

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先日書いた宅配ボックスのトラブルは、いろんなとこに電話かけて案の定たらい回しにされて、ついに直しに来ると言われたんだけど、留守にするから他の正常な宅配ボックスに入れておいてくれと頼んでおいて(業者の人、カンが悪くて伝わったかどうかちょい心配だった)、無事手元に。
「くろうみそ」なめてないんだけど。

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落語と私
桂 米朝
4591089673


��写真は、2005年ポプラ社から出た新装改訂版のもの。値段を考えると文春文庫の方がおすすめ。

米朝さんの落語は前から聞きたいと思っていて、先日今のところ一番好きな噺「はてなの茶碗」をようやく聞いたんだけど、やっぱりその語りは好きだった。とくに茶金さんの人柄がいくつか聞いた中で一番よかった。

さて、僕が落語を聞けるようになったのは、ちくま文庫の「上方落語 桂米朝コレクション〈4〉商売繁盛」というアンソロジーに自分好みの噺が集められていて、それらを軸に聞きたい噺を探していけるようになったからなので、僕はたいしてよく知らないのに米朝さんを神格化してるふしがある。

そんなこともあって、この本を読んでもいちいち関心してしまう。もともとポプラ社から出た子供向けの本なんだけど、落語とはどういうものなのか・どういところが他の演芸と違うのか・どう発展していけばいいのかなのが丁寧に書かれていて、とくに寄席におけるスピーカーの考察とか、本当に研究熱心な方。
落語以外のエンタティンメントにも通ずる内容です。